一人暮らしでにゃんこを飼いたい
ペットの定番といえばワンちゃんと猫ちゃんですが、最近はワンちゃんよりも猫ちゃんの人気が高まっています。忙しい現代人の生活のなかで、一人暮らしでも猫ちゃんを飼う人が増えているのはなぜでしょうか?その理由として
- 猫ちゃんは散歩へ連れていく必要がない
- 猫ちゃんは狭い部屋でもお留守番できる
- 飼育費用がワンちゃんよりかからない
このような点が、猫ちゃんをペットとして飼うにはハードルが低いと考えられている理由です。しかし、楽なところだけを考えて気軽に飼ってしまい後悔する、という声があることも事実です。猫ちゃんを飼うための心構えをしっかり理解して、一人暮らしのルームメイトとして猫ちゃんを迎える準備をしましょう。
にゃんこを飼うときに後悔しないようにする準備と心構え
猫ちゃんとの快適な暮らしを送るためには、賃貸物件がペット可の物件であることはもちろんですが、他にも注意したい点があります。ペット可の物件の中でも、どのような賃貸物件を選ぶべきか紹介します。
猫を飼うことが許可されていること
ペット可の条件として、飼っていい動物の種類に指定があることもあります。猫ちゃんを飼っていいか、大家さんの意向をしっかり確認することが大切です。
新築ではないこと
猫ちゃんは壁や床をひっかきます。新築物件は傷が目立ち、退去時に原状回復費用がかかり、敷金が戻ってこない可能性が高くなります。
高層階ではないこと
猫ちゃんがベランダから落ちてしまう可能性を考慮して、階数や高さも気にしましょう。
浴室に窓や換気機能があること
誤って猫ちゃんが浴室に入っていることに気づかず閉じこめてしまった場合、猫ちゃんが窒息しないように窓や換気機能がある物件のほうが望ましいです。
近所に動物病院があること
病気やケガ、予防接種などでお世話になる動物病院が近くにないと不便です。できれば、1箇所だけではなく、相性のいい病院を探すためにもいくつかの候補が近くにあるといいです。
近所でキャットフードやトイレグッズが手に入ること
ストックが切れてしまったときのために、近所のコンビニやスーパー、ドラッグストアなどにペット用品が揃っているか見ておきましょう。
猫に家の家具を壊される覚悟があるか
猫ちゃんがひっかくのは、家の壁や床だけでなく家具も同様です。ソファや椅子、大物家具でも爪をとぐ感触がいいと分かれば遠慮なくひっかきます。また、子猫の場合、乳歯から永久歯への生え変わり時期には歯茎がかゆくなり、家具などをかじってしまうこともあります。その場で叱ればやめますが、後で気がついたときには「時すでに遅し」です。
一人暮らしで猫ちゃんを飼いたいなら、おしゃれなインテリアやデザイナー家具へのこだわりはあきらめて、傷つけられても許せる心の広さが必要になります。
トイレなどのお世話ができるか
猫ちゃんのトイレは、猫砂を置けばそこでしてくれますが、失敗することも少なくありません。しっかりと覚えるまでに時間がかかることもあり、気長にお世話やしつけをすることとなります。
- 猫ちゃんが落ち着く場所で、慣れてからこっちの都合で場所を動かすことはしない
- お気に入りの猫砂が決まるまでいろいろな種類を試す
- トイレに失敗した場所の掃除は除菌シートや匂い消しのスプレーなどを使って、同じところで失敗を繰り返させないようにする
以上のようなお世話をこまめにできる時間と自信があれば、猫ちゃんとの生活が苦になることはないと思います。
猫アレルギーはないか
一人暮らしで猫ちゃんを飼い始めてみて、自分に猫アレルギーの症状が出て後悔してしまった、という人もいます。家族に猫アレルギーの人がいれば、自分も同じような体質である可能性もあります。心配であれば、前もって検査を受けてみることをおすすめします。内科や皮膚科のクリニックで受けられる検査ですが、料金はクリニックによって異なり、3,000円から5,000円程度です。
また、アレルギーと診断されたら猫ちゃんは飼えないのかといえばそうではありません。症状が軽い場合は、アレルギーを発症させにくい種類の猫を選ぶことなどで、猫ちゃんの飼育をあきらめなくても大丈夫です。とはいえ、飼ってから後悔しないためにも、あらかじめ検査しておくほうがいいでしょう。