にゃんこに長生きしてもらう秘訣は?
大切なパートナーである愛猫ちゃんに長生きしてもらうための秘訣は?
飼う際に気を付けたいポイントをいくつか挙げたいと思います。
1.食事
何と言っても飼い主さんが気をつけるべきは毎日の食事。食べることは生きることに直結するので、これは当然のことだと言えます。特に、自分で食べるものを選べない飼い猫ちゃんは、飼い主さんが与えるもので身体を作っていきます。そのため、栄養の摂り方だけでなく、量やカロリーを適切に管理してあげることが一緒に暮らすうえでとても重要なことです。フードやおやつをあげすぎないことはもちろん、おねだりする仕草がかわいいといって自分が食べているものを与えてしまうことは、猫ちゃんの身体に大きな負担をかけてしまうこともあり得ると常日ごろ気を配る必要があります。
2.住まい環境
「衣食住」が満たされた状態が人間にとっての幸せの第一歩だとすると、猫ちゃんだって同じことです。では、猫ちゃんにとっていい住環境とはどのようなものでしょうか?
たとえば、上下運動ができるようなキャットタワーを用意してあげたり、隠れたり探検できる場所をつくってあげることはとても大切なことです。猫ちゃんの習性に合わせた環境を用意してあげましょう。また、私たちが日々の中で何とも思わないことでも猫ちゃんの目線では負担になることだってあるかもしれません。猫ちゃんが家の中で自由に行動できるよう、工夫をこらしてあげるとストレスなく過ごせるはずです。
3.運動量の確保
室内飼いの場合、どうしても運動量が少なくなってしまいます。そうすると、筋肉量が減ってしまったり、肥満になってしまうことも考えられます。肥満のリスクとしては、糖尿病や高脂血症、心臓病、尿路結石症、関節炎、肝リピドーシスといったものが挙げられます。日常的に活動量が増えるような機会を用意して、そうしたリスクを減らすようにすることが大切です。
もしもの場合は根気よく、食事療法も視野に入れて、適正体重に戻すように努力しましょう。一方、かわいい猫ちゃんと遊びたい!という飼い主さんの気持ちを押し付けてムリに追いかけ回すようなことはストレス増に繋がってしまいます。遊ぶのはいつでも、猫ちゃんがその気になったとき。飼い主さんは構ってもらえたらラッキーくらいの気持ちで、猫ちゃんにとってストレスフリーな生活ができるよう配慮してあげましょう。
4.毎日の健康チェック
猫ちゃんの健康を守るために欠かせないのが、毎日の健康チェックです。
健康チェックの項目は次のとおりです。
・おしっこの量や色はおかしくないか
・おしっこの回数は通常どおりか
・便秘または下痢をしていないか
・食欲はあるか
・水を飲む量はどうか
・皮膚や被毛の状態はどうか
いつもと違うと感じたら、ひとりで判断せずすぐに獣医師さんに相談しましょう。
5.病気への対策ともしもの時に備える
当然のことながら、猫ちゃんは飼い主さんに体調が悪いとかここが痛いなんて教えてくれません。そのため、病気になってもなかなか気づきにくいものです。そこで、日頃から健康に配慮するだけでなく、定期的に健康診断に連れて行ってあげることが大切です。もちろん、必要なワクチン接種も。猫ちゃんによっては病院を怖がったり、全力で拒否したりすることもあります。そうならないために、小さいころから動物病院に慣らすようにすることが大切です。定期的な健康チェックで病院を訪れるのは、慣らすためにも有効な手段です。